那智の火祭り2025日程・場所・見どころ・おすすめツアー情報を徹底解説

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熊野那智大社で毎年7月14日に開催される「那智の火祭り(那智の扇祭り)」は、日本三大火祭りのひとつとして全国から多くの参拝者や観光客が訪れる伝統行事です。

高さ6メートルの扇神輿と、重さ50kg以上もある大松明が織りなす勇壮な御火行事は圧巻の迫力で、那智の滝の参道を炎で清める神聖な光景が広がります。

ユネスコ無形文化遺産にも登録された「那智の田楽」など、歴史ある伝統芸能も見どころのひとつです。

この記事では、2025年の開催日程・場所、見どころ、アクセスや混雑対策、特別拝観席付きのおすすめツアー情報まで、那智の火祭りを存分に楽しむためのポイントを徹底解説します。

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目次

那智の火祭り(那智の扇祭り)とは?伝統と歴史

毎年7月14日、和歌山県那智勝浦町にある熊野那智大社で開催される「那智の火祭り(扇祭り)」。

日本三大火祭りの一つとして知られ、その荘厳かつ迫力ある光景は、訪れる人々を神話の世界へと誘います。

祭りの由来と歴史|神武天皇ゆかりの聖地・那智の滝

那智の火祭りの起源は古代にさかのぼります。

神武天皇が東征の折、那智の大滝を神聖な存在として崇めたことに始まり、後に大国主命(オオクニヌシノミコト)を御霊代として祀ったのが祭りの起源とされています。

仁徳天皇の時代(西暦317年)には現在の那智山中腹に社殿が造営され、全国に約3,000社ある熊野神社の総本社として信仰を集めてきました。

神々が滝へと帰る「神輿渡御」|扇神輿の荘厳な行列

祭りのメインイベントは、熊野那智大社から那智の御滝前にある飛瀧神社(ひろうじんじゃ)まで神々が“里帰り”する神事です。

この神事では、熊野の12の神々がそれぞれ「扇神輿(おうぎみこし)」と呼ばれる神輿に乗って滝へと渡御します。

扇神輿の特徴
高さ約6メートル、那智の滝を模した立板状の姿
金色の扇に朱色の日の丸が三つ描かれており、非常に神々しい姿です

那智の滝の前で神々が祀られることで、水と火の浄化の儀式がクライマックスを迎えるのです。

圧巻の御火行事|火と水の力が交差する神秘の瞬間

那智の火祭りの最大の見どころが、重さ50〜60kgにもなる大松明(おおたいまつ)を使った「御火行事」です。

参道に12本の巨大松明が立てられ、白装束の若者たちによって火が灯されます。

燃えさかる炎が激しく揺れるなか、神輿が松明の火をくぐるように進み、道を清めながら神々を迎える姿はまさに圧巻。

この炎の儀式は、生命力の再生や五穀豊穣への祈りが込められた、非常に重要な神事とされています。

伝統芸能も必見!「大和舞」と「那智田楽」

祭り当日には、「大和舞」や「那智田楽」といった伝統芸能も奉納されます。

大和舞:優美な舞で神々への感謝を表現
那智田楽:五穀豊穣を願う中世からの伝統芸能

これらの演目は、那智の自然と神話、信仰が織りなす空間に、さらに深みを与えてくれます。

文化財としての価値|国の重要無形民俗文化財に指定

那智の火祭りは、日本の伝統文化を今に伝える貴重な神事として、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

長い歴史を持ち、地域の人々によって大切に守られてきたこの祭りは、まさに「生きた信仰のかたち」といえるでしょう。

2025年の開催日程と基本情報

2025年の那智の火祭り(那智の扇祭り)は、例年通り7月14日(月)に和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で開催されます。

この祭りは、毎年同じ日に行われる伝統行事で、朝10時から神事が始まり、午後には祭りのクライマックスである「御火神事」が飛瀧神社の参道で執り行われます。

【開催日程・時間】
日時:2025年7月14日(月)10:00~
クライマックスの御火神事は14時ごろから飛瀧神社参道で実施予定です。

【開催場所】
熊野那智大社(和歌山県那智勝浦町那智山)

【アクセス】
JRきのくに線「紀伊勝浦駅」からバスで約30分、「那智山」バス停下車後、徒歩15分。

【主なスケジュール】
10:00 熊野那智大社にて神事開始
11:00 大和舞奉納
11:30 那智田楽奉納
12:15 御田植式
13:00 扇神輿渡御祭
14:00頃 御火神事(大松明によるクライマックス)

那智の火祭りは国の重要無形民俗文化財にも指定されており、当日は多くの参拝者や観光客で賑わいます。

混雑や交通規制が予想されるため、早めの到着や公共交通機関の利用がおすすめです。

会場・アクセス方法(熊野那智大社への行き方)

那智の火祭りの会場となる熊野那智大社は、和歌山県那智勝浦町那智山1に位置し、那智の滝や飛瀧神社と並ぶ熊野三山のひとつです。

アクセス方法は電車、バス、車、飛行機とさまざまありますので、ご自身のスタイルに合わせて選びましょう。

電車・バスでのアクセス

最寄駅はJR紀勢本線「紀伊勝浦駅」です。

駅からは熊野御坊南海バスで「那智山」バス停まで約30分、バス停から熊野那智大社までは徒歩約10〜15分です。

バスは30〜40分間隔で運行しており、ICカードは利用できませんがPayPayが使える便もあります。

車でのアクセス

大阪方面からは阪和自動車道・紀勢自動車道を経由し、すさみ南ICから国道42号線で約4時間。

名古屋方面からは東名阪道・伊勢道・紀勢自動車道・熊野尾鷲道路経由で約4時間です。

那智勝浦町中心部からは車で約20分となります。

神社の社務所下に30台分の駐車場(防災道路通行料800円)があり、境内までエレベーターも利用できます。

満車の場合や混雑時(例年10:30ごろ以降)は、那智山中腹の臨時駐車場(大門坂駐車場など)に案内され、そこから無料シャトルバスで移動となります。

飛行機でのアクセス

羽田空港から南紀白浜空港まで約1時間、白浜からJRで紀伊勝浦駅まで約1時間30分。

関西国際空港や名古屋空港からもJRを利用してアクセス可能です。

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祭り当日の注意点

祭り当日は交通規制や駐車場の混雑が予想されるため、できるだけ公共交通機関の利用がおすすめです。

那智山域の駐車場が満車になった場合は臨時駐車場と無料シャトルバスの利用となりますので、案内係の指示に従いましょう。

熊野那智大社は那智の滝や熊野古道などの観光スポットとも隣接しているため、アクセスの際は観光も併せて楽しむのがおすすめです。

那智の火祭りの見どころと楽しみ方

那智の火祭り(那智の扇祭り)は、日本三大火祭りのひとつとして知られる、炎と水、信仰と伝統が織りなす圧巻の神事です。

最大の見どころ「御火行事」火の粉舞う荘厳なクライマックス

この祭りのクライマックスを飾るのが「御火行事(おひぎょうじ)」と呼ばれる儀式です。

高さ約6メートルの「扇神輿(おうぎみこし)」を迎えるために、氏子たちが担ぐ12本の大松明(おおたいまつ)が燃え上がり、滝前の石段を練り歩く姿はまさに壮観。

50kg以上もの重さを誇る松明が火の粉を散らしながら進み、神輿を清める様子は、この祭りならではの迫力と神聖さを体感できる瞬間です。

午前中から奉納される伝統芸能も注目

午前中から境内では、地元の小学生による可憐な「大和舞」や、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「那智田楽」が奉納され、訪れる人々の心を魅了します。

特に那智田楽は、田楽装束に身を包んだ演者たちが笛の音に合わせて舞う厳かな芸能で、古くから五穀豊穣や無病息災を祈る神事として大切にされてきたもの。

歴史と信仰が息づく伝統芸能に触れるひとときは、この祭りのもう一つの醍醐味です。

午後から始まる神輿渡御|白装束の行列と鳴り響く大太鼓

午後になると、いよいよ扇神輿渡御式がスタート。

鳴り響く大太鼓の音、そして「ザアザアホウ!」という独特の掛け声とともに、朱色の神輿が神々を乗せて那智の滝へと向かいます。

苔むした石段を進む白装束の氏子たちの凛々しい姿は、祭りの神聖さを強く感じさせ、沿道を埋め尽くす観客の熱気も相まって、境内全体が一体となる瞬間です。

観覧のベストスポット&楽しみ方のコツ

御火行事を間近で楽しむなら、石段沿いや那智の滝前がベストポジション。

ただし、祭り当日は毎年多くの参拝者で混雑するため、早めの場所取りは必須

余裕を持って現地入りすることをおすすめします。

また、より快適に観覧したい方には、特別拝観席付きの宿泊プランも人気です。

滝を背景に燃え上がる大松明の炎を至近距離で見る体験は、まさに一生の思い出になるはずです。

おすすめツアー&特別拝観席・宿泊プラン情報

那智の火祭りを間近で体感できる「特別拝観席」は、那智の滝のすぐ前の広場に設けられ、重さ50kg以上の大松明の炎を目の前で楽しめる大迫力の体験が魅力です。

特別拝観席は、南紀勝浦温泉旅館組合加盟の宿泊施設に7月13日(土)に宿泊した方限定で購入できます。

席数は約100席、全席立見席となっており、先着順で前列から案内されます。

小学生以下の利用は不可、受付は当日午前10時~12時20分、12時50分までに着席が必要です。

雨天決行で、カッパ持参が推奨されています。

加盟施設一例:

  • ホテル浦島
  • 碧き島の宿 熊野別邸 中の島
  • 万清楼
  • 亀の井ホテル 那智勝浦
  • TAOYA那智勝浦
  • 海のホテル一の滝
  • ホテルシャルモント
  • ホテルなぎさや
  • 花いろどりの宿 花游

ホテル浦島

勝浦湾に面した大型温泉リゾート。

名物は海に面した天然洞窟温泉「忘帰洞」で、太平洋の絶景とともに源泉かけ流しの湯を楽しめます。

館内には複数の大浴場や展望台もあり、温泉めぐりが魅力です。

碧き島の宿 熊野別邸 中の島

勝浦港から専用船でアクセスする、紀の松島に浮かぶプライベート感あふれる温泉宿。

紺碧の海に囲まれたロケーションと、潮騒が響く露天風呂が自慢。

地元の海の幸を使った会席料理も評判です。

万清楼

勝浦の海沿いに建つ、落ち着いた雰囲気の温泉旅館。新鮮な海の幸を使った料理と、源泉かけ流しの温泉でゆったり過ごせます。

姉妹館「ホテル浦島」の大洞窟温泉も利用できるのが特徴です。

亀の井ホテル 那智勝浦

2024年7月リニューアル。海と山が一望できる露天風呂「滝見乃湯」が人気。

地元の魚介や野菜を使った創作会席料理も好評で、絶景の露天風呂付き客室もあります。

TAOYA那智勝浦

世界遺産「熊野古道」の近くにある、源泉かけ流しの宿。豪華食材のプレミアムバイキングや、非日常感あふれる空間でワンランク上のくつろぎを提供しています。

海のホテル一の滝

全室オーシャンビューで、名勝「弁天島」や那智の滝を望む絶好の立地。

単純泉の温泉は神経痛やリウマチなどに効能があり、ゆったりとした時間を過ごせます

おすすめツアー情報

各旅行会社から、那智の火祭り観覧や熊野古道・熊野三山めぐりを組み合わせたツアーが多数発売されています。

クラブツーリズム
熊野古道や熊野三山を巡るツアーが充実。那智の火祭り観覧に加え、熊野本宮大社・熊野速玉大社も訪れるプランや、リゾートホテル2連泊、案内人同行のハイキング付きなど多彩なコースが用意されています。

阪急交通社「クリスタルハート」
新大阪駅発着の3日間ツアーでは、観覧席付きで那智の火祭りを間近で観覧でき、専用船でしか行けないプライベート温泉宿「熊野別邸 中の島」に連泊。現地ガイド同行や特別公開の寺院拝観など、ワンランク上の体験が可能です。

ユーラシア旅行社
熊野古道巡礼体験や熊野三山めぐりとセットになったツアーも。石段正面の特別観覧場から火祭りのクライマックスを見学できるプランが人気です。

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祭り後に便利な温泉宿・穴場宿

祭り後は勝浦温泉エリアの温泉宿が便利。

リーズナブルで一人旅にも適した「休暇村 南紀勝浦」や「ホテル浦島」「ホテルなぎさや」など、温泉と地元グルメを堪能できる宿が揃っています。

また、那智山唯一の宿「美滝山荘」では、素泊まりから食事付きまでプランが選べ、世界遺産巡りの拠点にも最適です

周辺観光スポット・グルメ・お土産情報

那智の火祭りが開催される熊野那智大社周辺には、歴史と自然が調和した魅力的な観光スポットが数多くあります。

祭りの合間や前後に訪れて、那智の豊かな文化と自然を満喫しましょう。

観光スポット

  • 那智の滝
    日本三大名瀑の一つで、高さ133メートルの壮大な滝は圧巻です。滝の周辺は遊歩道が整備されており、四季折々の自然を楽しめます。
  • 熊野古道
    世界遺産に登録された古道で、歴史ある参詣道を歩きながら自然と文化を感じられます。特に大門坂の石畳は人気の散策スポットです。
  • 飛瀧神社
    熊野那智大社の別宮で、那智の滝のすぐそばに位置し、滝の神聖な力を感じられる場所です。

グルメ

  • 勝浦のマグロ料理
    勝浦漁港はマグロの水揚げで有名で、新鮮なマグロを使った刺身や丼ものが楽しめます。特に「勝浦漁港朝市」では地元の新鮮な海産物が手に入ります。
  • 熊野牛
    地元で育てられた熊野牛は柔らかくジューシーで、焼肉やステーキで味わえます。
  • 地元の郷土料理
    めはり寿司(高菜の葉で包んだおにぎり)やさんま寿司など、熊野地方ならではの味覚もおすすめです。

お土産

  • 那智黒石(なちぐろいし)
    那智の黒い石を使った伝統的な工芸品やアクセサリー。健康や魔除けの効果があるとされ人気です。
  • 熊野筆
    熊野地方で作られる高級筆で、書道用だけでなく化粧筆としても有名です。
  • 地元の特産品
    柚子製品(柚子胡椒や柚子ジャム)、みかん、梅干しなど、自然の恵みを活かしたお土産が豊富です。

祭りの思い出に、ぜひこれらのスポットやグルメ、お土産を楽しんでください。那智の火祭りとともに、熊野の魅力を存分に味わえる旅になることでしょう。

よくある質問Q&A

那智の火祭りは雨天でも開催されますか?

はい、那智の火祭りは雨天決行です。天候に関わらず神事や御火行事が執り行われますので、雨具(カッパ等)を持参してください。

どのくらい混雑しますか?場所取りのコツは?

毎年多くの参拝者や観光客で大変混雑します。特に御火行事が行われる午後は石段や滝前が人気の観覧スポットとなるため、早めの場所取りがおすすめです。特別拝観席付き宿泊プランを利用すると、間近でゆっくり観覧できます。

小さな子どもや高齢者でも楽しめますか?

祭りは石段や坂道が多く、混雑も激しいため、小さなお子様や高齢の方は十分な注意が必要です。ベビーカーの利用は難しい箇所が多いので、抱っこひもや歩きやすい靴を準備しましょう。

駐車場はありますか?

熊野那智大社の社務所下に有料駐車場がありますが、祭り当日は早い時間に満車となることが多いです。臨時駐車場や無料シャトルバスも用意されますが、できるだけ公共交通機関の利用をおすすめします。

特別拝観席はどうやって利用できますか?

南紀勝浦温泉旅館組合加盟の宿泊施設に前日宿泊した方限定で、特別拝観席チケットが購入できます。席数に限りがあるため、早めの予約が必要です。

祭り当日の服装や持ち物は?

山間部で天候が変わりやすく、足元も滑りやすいので、歩きやすい靴と動きやすい服装がおすすめです。帽子や飲み物、雨具も忘れずに持参しましょう。

写真撮影は可能ですか?

基本的に写真撮影は可能ですが、混雑時や神事の妨げにならないよう配慮しましょう。フラッシュ撮影や三脚の使用は控えるのがマナーです。

近くに食事処や休憩所はありますか?

那智山周辺や那智勝浦駅周辺には、地元の食材を使った飲食店やカフェ、休憩スポットがあります。祭り当日は屋台も出店するため、地元グルメも楽しめます。

まとめ

那智の火祭り2025の魅力や楽しみ方、アクセス、見どころ、そしておすすめのツアーや宿泊情報、周辺の観光・グルメ・お土産までご紹介してきました。

伝統と迫力が息づくこの祭りは、実際に現地で体感することでしか味わえない感動があります。

混雑や交通規制、天候への備えなど事前の準備をしっかり行い、特別拝観席やツアーを活用すれば、より快適に思い出深い一日を過ごせるはずです。

那智の自然や歴史、地元の美味しい食やお土産もあわせて楽まれてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

旅行が大好きな「もも」です。
行って良かった場所の紹介と、行ってみたい場所やこれから行こうとする場所については調べてまとめていきます。

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